Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

テイルズオブシンフォニア クリア記念感想など

 やっと一周目クリアしましたよ〜。レビューとまではいきませんが、ちょいと感想を。

  • まず、冗長すぎる。とにかく長い! いや実際はもっと長い作品もあるんですが、ひたすらに長く感じました。その理由はひとつだけ。お使いイベントばっかりなんだもの(笑)。とにかく、アレを探せ、これを探せ、あっちへ行け、こっちに飛べ……サブイベントも含め、前に進んでる感じがまったくしないってのは最大の問題点です。イベントも似たようなものが多く、「アレ? この展開は…?」って感じでして、キャラも台詞も状況も違うのに、心に引っかかるものがないというか。ドラクエ8などと比較しても、未踏の地に向かうワクワク感がまったく無いのが最近のRPGの欠点でしょうか。この点は非常に残念です。
  • 次にキャラクター。これは、良い。少年少女が素直なのが素晴らしい。個性と魅力を履き違えた作品が多い中、クサイくらいに一本気、純粋な気持ちで世界の矛盾に立ち向かうロイドには共感を覚えました。そしてヒロインのコレットタンもまた、狙い済まし過ぎのドジッ娘ではありますが、心に秘めた情熱と、時折、ロイドに対する愛情がにじみ出た笑顔が素敵過ぎ。もうちょっとゲーム中のキャラ造形が、デザインに忠実であったなら…と余計な一言でひとつ(笑)。・・・それ以外にもサブの面々、いろいろなものをそれぞれが抱えていて、それが「それなりに」消化されているのもまた良い。うん、満足。
  • システム。とにかくアイテム数、やりこみ部分が多いのは相変わらず。新システム(ジェムとか)もまあ悪くなかった。しかし今回は、戦闘部分がちょいと…。基本的な2次元軸を擬似3次元に拡張したため、攻撃の軸があわずに空振りってのが多すぎました。それでなくても、乱戦気味になるくせに、範囲攻撃が少なすぎ、結果少々ストレスがたまることに。攻撃判定をもっと広範囲(いわゆる「横薙ぎ」)にするだけで随分と違ってくると思いました。それ以外は、まあいつものシリーズといっしょかなぁ。
  • シナリオ。消化不良でもあり、見せ方が上手くなかったという面もありましたが、概ね素晴らしかったのではないでしょうか。シリーズ最初の作品「テイルズオブファンタジア」に次ぐ評価です、個人的には。マーテルとかユミルの森とか、シリーズファンにはたまらないですよ。もちろん、「テイルズオブファンタジア」の前史としては矛盾も違和感もありまくりですし、先に書きました「冗長」だというのが足をひっぱり、全体的には記憶に残らないなーってのが本音ではありますが。それでも最後のムービーが突出して傑作。不満は残るが、あれを最後に持ってこられては、もう「まいった」としか言えません。「あの」大樹の名前は? 痺れたね(笑)。

 そんなわけで、ゲームとしても作品としても、やや不満は残りますが、「テイルズオブファンタジア」に思い入れのある人、このシリーズをやってきた人にはお勧めです。特に、シリーズではNo.2の出来であることに間違いはありません。 ・・・さて、2週目いくか。この点も魅力ですけどね。