Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

「夜明け前より瑠璃色な」メインルートコンプリート適当な感想

 詳細の考察は、私の尊敬しているサイト独り言以外の何かさんところでいずれあると思うので、私は相変わらず感情的に。大体予想通りの範疇に収まってた作品でした。面白かったか?と聞かれると「う〜ん、まずまず」としか答えられないところが相変わらずオーガスト作品っぽいなぁというところなんですが(笑)。それでも、現在のエロゲー業界に一石を投じた作品だったのではないでしょうか? これが「あるべき姿だ!」という感じで、シナリオを除いて、隙のないつくりです。各キャラルートを押さえつつ、書きたいルートをああやって表現するってのは、Airに似た、上手いやり方だと思います。その点は非常に好感が持てます。Fateにもそうやってほしかったのですが…それはさておき。個人的には、キャラ間のやり取りをもうちょっとリンクさせてほしかったのが一点。各ルートが独立気味で(設定を理解させる意味では優秀だけど)、メイン以外のキャラの心情の揺れが他ルートではあまり感じられなかった。そして何といっても二点目は…せっかくの演出面が、超尻すぼみになってしまっていたこと。前半共通ルートでの演出で期待を持たせたのはいいが、最後のほうは1枚絵すらない事実。9月発売に拘る姿勢は素晴らしいが、ちょっと切ない…。絵師が一人なのでキツイとは思われますが、この辺を頑張ればさらにいい作品になるのではないかと。シナリオについては…まあいつもよりは(笑)。
 それにしても、フィーナの凛とした佇まい、振る舞いには痺れます。姫様系ツンデレとは括れない清廉さを持った、史上に残るキャラではないでしょうか? 実に俺好みで、この作品の評価の実に8割は彼女の魅力に頼ってると思います。あくまで俺的に。弁当ぶちまけて泣いたシーンなんか、主人公のへたれっぷりに激怒して一度アンインストールしましたもの(実話)。だからこそ、最後の最後で出てきた「私には、あなたがいるわ・・・」の台詞に堪らないものがあるんですよ! 幸せよのぅ達哉君は…。
 つーわけで、あとはおまけシナリオを堪能して終了です。なんだかんだいって、俺にフルコンプさせる作品は数少ないし、その中に入ったってだけでそれ相当の作品なんです。興味のあるかたはぜひ。ミアとリースは犯罪です(それか)。