Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

三冠馬についてあれこれ。

 試験勉強中につき、息抜き程度文章すみません。つい先日、ディープインパクトが久々の三冠馬となりまして、それについて。

 結局私は、いわゆる「ブライアン世代」なわけで。今の複雑な気持ちは…各世代、同じような感じだったんだろうなぁと、今になって分かるわけです。結局、世代ごとに「最強馬」ってのがあって、さらに個人間でもそれぞれあって、今現在を良くも悪くも否定する、と。自分もやっぱり、超絶にナリタブライアンという馬が好きでしたので…正直、今の競馬界で「目に付く」馬ってのがいないんですよね。こういう現象ってのは、セントライト…は古すぎとしても、シンザン、ルドルフ、シービーの世代には分かってもらえると思います。

 三冠馬ってのは、特別だとは思うんだけれど、特別なのかなぁ?と今更思ったりもします。馬の強さはもちろんなのですが、運という味方も必要であり、真実はどこにあるのかな?という気持ちでいっぱいです。それは自分自身、2頭目の三冠馬を目にしたからであり、約10年周期で現れる三冠馬の真髄にせまる疑問だと思うんですよ。
 実際に、ナリタブライアンディープインパクトの強さを冷静に見てみると…、ディープはやっぱりマイルから中距離の馬であり、ブライアンは長距離馬です。ディープの恐ろしいところは「真のロングスパートができる」ところにあり、ブライアンの恐ろしいところは「莫大なるスタミナに裏打ちされたスピード」だと思っています。ディープを見ていると思い出す馬が一頭。それは…サイレンススズカ。両者は非常に似ている。スピードの持続が前にあるか後ろにあるか、それだけの違い。同じサンデー産駒ですし、私は実は皐月賞前からそんな思いを抱いていました。逆にブライアンは、スタミナ先行。ゆったりとした馬体が秘めうる、無駄の無いスライド。よってスピードが落ちない。速いんじゃない、速さが落ちない。切れ味じゃない、バテないんですよ。
 今回の菊花賞、ブライアンとディープは同タイムでした。両馬ともレース自体はスローで流れてましたが…ここに適性の差がはっきりと出たと思います。ブライアンのレースはやや重なんですよ! しかも当時の菊花賞レコードです。ディープはやっぱり中距離が向いていると確信したレースでした。

 まあ、だらだらとくだらない話はさておき。三冠馬なんだから、引退しても俺はいいと思います。これが結論。強いことが人気にはつながらないことは、20年以上前にルドルフが証明しています。JRAももっと、個性的なことを考える時期に来ているのではないでしょうか。騎手学校を止めるとか、5000mで賞金3億のレースをつくるとか、トーナメント戦をつくるとか。スターホースなんて幻想は、オグリキャップで止めにしませんか?

 …悲しいかな、三冠馬というものの価値は、もう時代遅れなのかも知れませんね。