Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

「マリア様がみてる 未来の白地図」読了(ややネタバレあり)

 久々に“マリみて”を読んでるなーって感じが味わえました最新刊。マリみてが優れていると思うのは、キャラとか読みやすさとかソフト百合とか・・・そういうのも確かにありますが、それよりも・・・多角的に綴られる物語というか、三人称で出来ている話を一人称の裏表で見せる技術。それにより物語を深く楽しめ、かつ、親しみやすい文章に、立ったキャラに、自然に感情移入出来てしまう恐ろしい作品です。ところが最近はそういった面がめっきりと少なくなって・・・それは、同じ時系列の話を繰り返すことにより、これ以上話の展開が遅くなることへの危機感もあるのでしょうが、個人的にはその点が非常に不満だったわけです。ですから今作は・・・令の進学話でガツーンとやられたわけですよ! これだよこれ!妹の行方も気になってましたけど。
 んで、世間一般のメイン注目事項、妹関係ですが・・・はっきりと確定しましたね。「去るものは追いかける」のが紅薔薇の新たな伝統になっていくのでしょうか?(笑) 正負の感情渦巻く“あの”シーンは正直感動してしまいました。いろいろな意味で。と同時に、「あと2、3巻ぐらいかかりそうだな・・・」と思ったのも事実(笑)。まだまだ曳きますよ〜。