「わたしたちの田村くん」第１巻読了

　ちょっと旬から遅れましたが、昨年話題になっていた作品を読んでみました。ネット上世間一般での正式評価を見たことがなく、とにかく勢い評価である「萌え」先行のイメージしかありませんでした。が！　しかし！　何と！　すごく真っ当な青春恋愛小説ではないですか！！！　正直ビックリ。この、キャラ先行型が多いライトノベル界において…いや確かにキャラ先行なのかもしれませんが、それ以上に「しっかり」描かれているその空間、空気に感心しました。大人になって大した事じゃなくなったことや、軽めに受け流せるようになった、なってしまったことのキラメキを思い出させてくれましたよ。あー、俺も学生時代、こんな感じに悩み苦しんで慌てふためいていたっけ…。そんな感触。良かった。
　キャラについては書いてたらキリがないので…少しだけ。電波でもなんでもない松澤と、ツンデレでもなんでもない相馬が、２人とも、不幸で強くて可愛いのが上手い。お約束でおバカでちょっと泣ける人間関係を上手く回してるなぁと思いました。

　さて、２巻も読むか…。