Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

ねこねこソフト「Scarlett」クリアしましたので感想を。

 いい意味での空虚さが心地よかった、そんな作品。


 力の抜け方が妙であったと言えるんじゃないでしょうか。特に盛り上げようとか、泣かせようとか、面白くしようとか(いやそれは面白くしようとはしてると思うんだけど)、力んだところが無くて、淡々と進む物語。九郎の存在そのものが、「ドラマティックな物語」を否定している。いや否定しているというか、それらはもはや疲弊しきった当たり前の日常なのか。「日常に非ず」とは、予定調和によって成り立つものなのか。 ちょっと考えたくなるいい作品だったと思います。こういう作品に考察も何も不要ですし。

 そして何より、KOTOKOさんの主題歌が素晴らしい! こんにゃくの時といい、作品全てを総括するような詞で、EDの後に聴き込むとよりいっそうハマる。ドツボです。しかも曲も・・・FISH TONE中坪氏のテイストがしっくりきてる。心底たまらん!(笑) ライブ受けはしそうにないけど、個人的にはKOTOKOさんの低めの声が超絶大好きなので、今夏聴いてみたいなぁ。