アニメ「パンプキン・シザーズ」第１話感想

　東京MXTVは全体としては（放映が）遅いほうなんですね。各地に感想が上がっていて、ヤキモキしていましたよ。さて、今期のアニメとして期待度No.1の「パンプキン・シザーズ」。何と言っても原作の出来の良さ、ヒロイン役に伊藤静さんと、放映前から俺の心にクリーンヒットな一作でありました。その第１話。

　まずは、原作に忠実な出来。一つ一つのカットを見ても、原作の構図そのままに上手く動かしてるなー、という印象。作画も崩れなく素晴らしい出来。この点は非常に満足です。
　続いて配役。オレルドやマーチス、その他脇を固める面子もピッタリで、何の不満もない。主役の２人は言わずもがな。ただ･･･俺自身前述のとおり静姐さんの大ファンですからそれだけで満足の面はありますが、それでもまだアリスを演じ切れてるとは言い難い、と苦言を申しておきましょう。アリスの一本気だけれど、本質は複雑だという人物像にハマるには、もっと声質に振れ幅があるべきだと思うし、それが静姐さんには出来ていないと思う。うん、もったいない。配役はピッタリ、だけどまだ物足りない。だからこそ、この後に期待を持って見たいと思います。
　そして絵の表現。戦車にCGを使ったのは思っていたより悪くない。砲撃に迫力がもっと欲しいけれど、アニメとしてはこれ以上の表現が難しいか。これからのスピード感溢れる戦闘シーンで真価が問われますね。

　トータルとして見れば、おおむね満足。これから先に出てくる名台詞をスタッフがちゃんと消化できているかに、この後の出来はかかっているかなー、と。あと２クールにしては展開が異常に早いので、オリジナルエピソードで作品世界をぶち壊すのが心配。何はともあれ、第１話としては今期No.1だったのでこの調子でお願いします。