「FORTUNE ARTERIAL」コンプしました。感想などを。

　なるべくネタバレのない方向性で書きたいとは思いますが。

　まず最初に感じたのは、間違いなくオーガスト作品だということ。実に安心、実に期待通りの作品でした。「商品」としてこれはもう隙のない作り。作り自体もニッチな作品が多いこの業界ですが（笑（笑ってていいのか？））、これだけカッチリとした製品を作り上げるオーガストは希有なメーカーです。アリスソフトやLeafと肩を並べているのは間違いない。
　そして、シナリオもまた･･･揶揄されることもしばしばありますが、それはここ２作で上手い方向に昇華されつつあるのではないでしょうか。特にあの構成、伏線を多分に含んだ個別ルートを経た上でTrueルートに収束するつくりは非常に好み。そのためにはまずメインヒロインの魅力が絶対条件ではありますが、その点でも個人的には十二分にクリアしてると思います。「けよりな」のフィーナしかり。

　もちろん瑛里華だけではなく、他のヒロインも魅力的。かなで先輩の存在感（笑）を筆頭に、桐葉の「らしさ」、陽菜＝ほなみん（笑）、白のロリっぷり（ぉ）、そして何と言っても伽耶さんの超絶ツンデレにときめかないヒトはいません！（ぉぃ）　素晴らしいバランス！　これぞこの業界のスタンダード！と強く主張したくなります。お姉さんキャラはシスターで我慢しろということですか？（笑）

　ここからは雑感。プレイしていて･･･「こなたよりかなたまで」を思い浮かべた俺。吸血鬼と永遠の命、それだけにとどまらず･･･様々な要素を取り込みつつ、大風呂敷過ぎない程度で上手く畳んだんじゃないかな、と感じています。広げすぎた感は確かにあり、かなり焦点がぼやけてしまったとは思いますが、それでも最終的に「逃げなかった」その心意気は清々しくて大好きです。後は･･･伊織と征一郎は「ホスト部」を思い起こさせる（笑）。じゃあハルヒは･･･主人公か？（笑）瑛里華はまあれんげちゃんで間違いない（ぉぃ）。それだけではなく、オーガスト作品って意外に少女漫画的な体育会系なノリが多いと思うんです。爽やかな汗と涙というか。･･･ヒトを不幸にしてその涙を掬い上げる、テンプレート的なお涙頂戴モノをそのまま表現するのではなく、それを足場として幸せに持っていく。これ重要。･･･とにかく「絶対納得いかねぇ！」って部分がなく、これだけ詰め込みぶっ飛び状態でも予定調和に押し込んだその手腕は評価されるべき。オーガスト万歳！（信者乙）これから先の作品も期待してますよ！　期待通り姉妹丼も入れたオーガスト、隙無し（笑）