Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

やっぱり猫が好き。

 別に何かのドラマとか番組とかそういうわけじゃなくって。単純にもう、俺っちは猫が大好きなわけですよ! なぜだろう、犬も他も結局は好きだと思うんだけれど、猫に対する「好き」は最早次元が違う(笑)。魂レベルで愛しているというか。


 私が小さい頃は、自身のアトピーとアレルギーで動物が飼える状態ではありませんでした。近所の人なつっこい犬とか大好きで、その中でも大型犬で凄く利口な犬がいたんですよ。そのコと一緒にサッカーしてたのを今でも覚えています。案の定その後目は真っ赤で涙ボロボロ、鼻水止まらない、蕁麻疹も時には出る状況でしたが(笑)。

 それでも実は私が物心つく前、一緒に暮らしていた飼い猫がいました。そのコは私の家族が言う話によると、ものすごく私にかまってくれて、いつも私が寝ている側で丸くなっていたらしいです。物凄く賢いコで、ヒトの話が分かるんじゃないかとウチの親は言ってました。ある時・・・1歳ぐらいの私が台所の土間に落ちて上がれなくなってたとき、そのコだけが気づいたらしく・・・ウチの親にさかんに鳴きついていたという話を聞いたとき、正直涙が出ました。・・・でも私にアトピーなどアレルギーが出始め、それは動物のせいではないか?というハナシになったとき・・・いつの間にかウチの家からいなくなってしまった、と。


 それから月日が流れ・・・私が高校生ぐらいになったとき。ふと一匹の猫がウチに現われたんです。外見はどうみても野良、でもなぜかウチの家族だけには人なつっこい(他人を見ると逃げてしまう)。猫を識っている方はそれがどれだけ異常なコトか分かると思います。そのコを見たウチの親は、ホント一目見るなり「あぁ、帰ってきたんだ」と。不思議なことに、あの時出ていったコに瓜二つだと言うんです。そのときには私もある程度アレルギーは治まっており、そのままウチの飼い猫となりました。どう考えても年月から言えば同じコではありえないのですが、ウチの家族は私を含め「そういうことも“在る”よね」と受け入れるタイプなので(笑)。ひょっとしたら子供だったのかもしれません。私自身は、小さい頃のコのコトを覚えていませんでしたが、そのコのことは本当に大好きでした。アタマをなでると物凄い迷惑そうな顔でニャーンと鳴く(笑)、そのふてぶてしさと・・・普段は私の側にいるのに、寝るときだけはウチの親のところに行くことも。何故かは分かりませんが、完治はしていないアレルギーのことを分かっていたんだと思います。アルミではない、単純なスチール製のサッシを軽々と開けるそのテクニックといい、本当に賢いコでした。
 そして2年ぐらい経ち、今度はそのコがいきなり一匹の生まれて間もない子猫をくわえてきたのです。オス猫だったのでそんなことは夢にも思わず、連れてきたその足腰もロクに立たないクロブチの子猫を育てました。ホント不思議です、私たちにはどう考えても「この子をお願い!」としか感じ取れなかった。そしてそのコが成長して、もう十分生きていけるぐらいにまでなったとき・・・「あのコ」はいなくなった。まるで「私の居場所はもうここには無い」と言わんがばかりに。

 残された子猫は無事に、それはもうとんでもなく成長しました。多分私が人生の中でもっとも賢い動物は何か?と問われたら、そのコを挙げると思います。決して見た目が綺麗なコではありませんでたが、ものすごく賢くて可愛かった! 前の2匹に比べると、実に猫らしい。魚に対するアプローチが尋常じゃなくって(笑)、私たちはホント気が抜けなかった。(食事に出した全員分の焼き魚が全部無くなってたなんて日常茶飯事)逃げ足も素早く、そのくせ甘え上手で。猫らしさを存分に勉強させられました。

 そのコは何匹も子を産んだのですが、才能は遺伝せず、お馬鹿なコばっかりでした。そのためそれ以上はウチには飼い猫は存在しませんでしたが・・・。


 そんなわけで、単純に見た目とかそんな軽々しいものじゃなく・・・私の猫好きは根が深い。特にその孤高さと賢さにやられる。しつけとかそういうモノを超えた部分で、ホント凄いアクションがあるんですよ、猫って。私は犬を飼ったことがないので分かりませんが、犬派な方々には経験があるのですかね?

 そういうわけで、私は猫が大好きです。HNがblackcatなのは単純に「クロブチのコ」から貰ってます。決してパクリ作家の漫画からではなく(笑)。