Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

「劇場版・空の境界」第三章「痛覚残留」再び観てきました。改めて感想を。

 前回はまあいろいろとアクシデントがありまして、集中して鑑賞できませんでしたので・・・テアトル新宿モーニングに行ってきました。モーニングは入場順の自由席制なので早めに・・・と思っていたら8時に到着(笑)。しかしすでに並んでいるヒトがいて驚愕! どこの二郎新店開店日ですか!?と(笑)。
 約2時間ばかり並んで、やっと開場。この時点でどうやら満席に近い並びだったようで。俺は当然最もイイ席をゲット、上映開始まで爆睡(笑)。いやホント2時間待ちで疲れました・・・。


 んで、改めてじっくりと鑑賞した感想を。前回との比較も含めて。

 式役の坂本真綾さんの声がどうもしっくりこない件について。改めてそこを注意して観ていたつもりですが・・・個人的感傷を抜きにすると、むしろピッタリだなぁと考えられる。ではなぜ? ・・・答えはハッキリしました。結局俺は、坂本真綾藤岡ハルヒ」という大前提があるってことなんですね。元々アニメをほとんど観てこなかった俺にとって、「桜蘭高校ホスト部」の影響は果てしなく大きかった! 中性的で、イイ意味で抑揚がない真綾さんの声は・・・なんつーか、ガッとくる演技には向いてないというか。ダウナー系なのに下に向けた感情の高まりがほとんど無いハルヒはもう同一人物じゃね?とか思うくらいハマリ役なんですよね。そういう意味で「空の境界」ではどうしても“感情が沈む”声が必要で、それを表現できるブレ幅がないタイプの真綾さんの声がしっくりこないと感じるのは当然なのかも知れない。例えば、ペルソナ3でのアイギス・・・いわゆるロボットとか、やはりそっち系はピッタリだと思うしねぇ。

 しかし、書いたとおり今回じっくりと観たら「何だ、俺の思い込みが多分すぎたな」と思うくらい、式は真綾さんじゃないと無理だと思いました。そして今度は・・・能登麻美子さんが演じる浅上藤乃との乖離が感じられてきた俺どんだけネガティブ思考ですかさようなら(ぉぃ)。
 こっちも前に書いたとおり、能登さんはキャラを演じさせるタイプの声優さんで、それについては完璧に近いと思うんですよ。ただやっぱり作品に対する認識の浅さ(浅いわけではないんですが、比較的、という意味で)が引き付け具合の弱さを感じさせる。そういう意味では、どんだけこの作品暗いんだよ!?と思うんですが(笑)、でもその暗さは十分表現出来ているんですよね。矛盾?いやいや、役柄として能登さんもこれだけブレ幅のあるのは難しいというだけで。これをステップにますますの活躍を!


 そして今回何より強く感じたのは・・・・・・この作品、梶浦氏の曲がなかったら成り立ってないんじゃ?と。これは「空の境界」という作品に対してだけではなく、ひょっとしたら奈須きのこ氏の世界そのものに対してまで浸食してくるほど。テーマソングは元より、BGMすべても驚異的なシンクロ具合。引き立て役とかの次元じゃなくって、この「音」だけで空の境界を表現できる勢い。サントラが待ち遠しいです。