Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

映画「奈緒子」について思うコト。

 その、なんだ、上野樹里は奈緒子役に合わねぇんじゃないかということではありませんよ?(笑) 

 今年の2月から全国公開のこの映画は、原作が漫画であり・・・しかもそれは俺の個人的殿堂入りなのです。ただひたすらに「走ること」と「人生」とを架けた、素晴らしい作品です。でも、この作品はどちらかというとドキュメントっぽいつくりをしていて、ドラマティックな展開、演出を必要最小限に抑えている。それが今回の実写化に当たり・・・どうなのかな、と。あの滲み出る面白さを、映像に移せるのか・・・。まあまず無理だなぁ(笑)。主題歌の選択からして大いに間違ってるし。

 それでも期待してしまうのは、やはり主演の上野樹里の演技でしょう。台詞は無い、出番も少ない、立ち尽くして切なげな表情を浮かべて、たまに発するのは「雄介君!!」 こんな役柄誰もやりたくないんじゃないでしょうか?(笑) 難しすぎます。でも奈緒子の思いが作品すべてを統括してる、奈緒子と雄介の接するあの一瞬にこそドラマとしての明確な光が見え隠れしている、そこをどう演技するのかが楽しみでなりません。「のだめ」でぶっ飛んだ役柄を“ナチュラル”に演技できる彼女なら、意外とやってしまいそうです。