Cat's Brand ~ライブorアルコール~

ライブと酒とその他日常ネタです。

「この青空に約束を―」もの凄くネタバレしまくりの感想本編その1

 適当にぶっちゃけましょうか。この先、未プレイの人立ち入り禁止。というかプレイ済みの人に説明不要な部分は書いてませんから。


 “つぐみ寮は『箱船』である”


 なんとか分かりやすく簡単な表現を探してみると、無理矢理ですがこんな感じ。あまりにも男女差の激しい(笑)箱船は、「ほしのうみ」を「航」り、青空の下・・・「約束の日」に降り着くことができた。そんな世界の物語。でも世界はあくまで概念であり、丸戸史明シナリオらしい・・・焦点はそこに生きる人たちのドラマでした。


 まとめるとこんな感じですか。いや、もっともっとふさわしい言い方はあるでしょうが、ざっと考えた程度の俺の頭ではこんなもの。どうしたって、言葉ではこの「息づく」物語を簡単には表現できない。俺にできるのは、この物語の「入れ物」を考える程度です。ではさっそく。





 『無くなることによって、生まれる物語』

 結果無くなることが決まっているつぐみ寮。このストーリーはただの無くなるはずもない「寮」では存在し得ないところにまず特徴がありますよね。そしてその「決まっている」ことに対して、「ひっくり返そう」とか「何とかして維持させよう」とか、劇的なドンデン返しは誰も考えていないところにまた特徴が。これこそが『現実味』という泥臭さをシナリオに与え、地に足の着いた物語を展開させてます。
 では、それを二転三転させるドラマティックな破壊と再生の女神はいったい誰なのか? 6人のメインヒロインと1人の(スーパー)サブヒロインとの現実味溢れる冒険譚は、予想もしない二面性を見せてくれました。


 まず、ヒロイン攻略順序は
 
 奈緒子→静→宮穂→さえちゃん→海巳→凜奈 →茜

でした。海巳が今回のキーポイントだという予想を立て、それをあえて崩すカタチで最後に凜奈を持ってきた・・・ところでドンデン返しに茜ちゃんですよ! 先日の「3人」ってのは海巳・凜奈・茜です。まさに「ひっくり返った」。あくまで簡単に個別の感想を。

 まずは奈緒子さん。最初に持ってきたのは失敗だった(笑)。まさか(今の)航(を形成するきっかけ)のスタート地点だったとは! この物語のスタート時点では1歩抜けた存在だなぁと思ったのはそういうわけでした。航が唯一頭の上がらない人。それだけでもどれだけ魅力的かが分かっていただけるかと(笑)。

 静。男のロマンですかそうですか。ここまで露骨なロリキャラを丸戸はどうするのか?と興味津々でしたが、成長した静を見て・・・すべてはコレを描くための前振りか!?と勘ぐってしまったのは秘密(笑)。ちなみに、コトがばれたときのさえちゃん先生のビンタにゾクッっときたのは俺が変態ですか?そうですかスマン。

 宮穂。SMカップル成立(ぉぃ)。物語の中核を成すシナリオですが、それを吹き飛ばす勢いの主従関係。まさに犬。中の人の熱演もあり、すばらしい。静との犬猫コンビもすばらしい。しかしやっぱりというか、必然というか・・・執事の滝村さんに全部もっていかれた印象(笑)。いや全部ではなく、美味しいところだけか。ああ、お嬢様なのに。

 さえちゃん。いかん、ダメだ、何だこの萌えキャラ?(笑)。もしかしたら、史上初の年長者なのにヒロインNo.1人気を勝ち取るかも。その理由は・・・もう何ていうかこのダメ教師(笑)。男の(ある意味)理想を具現化したダメ女。酷いこと言ってるようですが、それが全て可愛く思えてしまうところに、シナリオと中の人の熱演が!

 海巳。すげぇよ丸戸! ダウナー系美里+由飛ってなんじゃそりゃ!?(笑) 確かにシナリオ自体毛色が違いますが、それにしたってこのキャラづくりは異常。同じ健気でも、そりゃ皆さえちゃんに流れちゃうよ!? わざとシナリオを「軽く」するためにそうしたに違いない・・・と思いこむ。

 凜奈。最初にはっきり言っておこう。凜奈はエロい(笑)。立ち絵だけで抱きしめたくなる(笑)。物語を「動かす」ヒロインにしては扱いが雑というか、本人勝負みたいな放置プレイが目立つところもまた珍しい。そして本編最重要のあのネタが外れだったことがやはり最大の魅力か。


 残念ですが、次回へ続きます。正直全然まとまってませんので。